斎藤茂吉

作品
沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ

沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ 作者:斎藤茂吉 解釈:沈黙している私に見よというかのように、百房にもおよぶたくさんの黒い葡萄に雨が降り注いでいる。 山形に疎開していた茂吉が、祖国の敗北に言葉を失った様を […]

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いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも

いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも 作者:斎藤茂吉 『つゆじも』 解釈:冬の間、太陽の力が弱まって現れることが少なかった美しい虹が、ようやくみられるようになりました。おやおや、まるで天の遊びのよ […]

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蠟燭を消せば心は氷(ひ)のごとく現身のする計らひをせず

蠟燭を消せば心は氷(ひ)のごとく現身(うつそみ)のする計らひをせず 読み方:ろうそくをけせばこころはひのごとくうつそみのするはからいをせず 作者:斎藤茂吉 歌集『小園』 解釈:冬寒い夜の空気の中に灯りを消せば、自分自身も […]

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きさらぎのはだれのうへに見つつゆく杉の青き葉おちてゐたるを

きさらぎの はだれのうへに 見つつゆく 杉の青き葉 おちてゐたるを 作者:斎藤茂吉 瑞巌寺を詠んだ短歌 指定文化財〈国宝〉瑞巌寺本堂(宮城県松島)  

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しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも

しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも 作者:斎藤茂吉 解釈:晩秋、初冬の穂高を詠んだもの。山は秋の美しい色がやうやく寂びて来て、これから冬に入らうという時には、何ともいへぬほどの静寂になるものだなあ。 & […]

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あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり 作者:斎藤茂吉(1882年~1953年)歌人・精神科医 この歌は第2歌集『あらたま』の代表歌です。 読み方:あかあかと いっぽんのみち とおりたり たまきわるわが い […]

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