あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり

あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり

作者:斎藤茂吉(1882年~1953年)歌人・精神科医

この歌は第2歌集『あらたま』の代表歌です。

読み方:あかあかと いっぽんのみち とおりたり たまきわるわが いのちなりけり

解釈:秋の一日、あかあかと日に照らされた一本の道が野(代々木の原)にまっすぐに通っている。それこそが私の命(生きていく道であり宿命)であるのだ。

★たまきはる→枕詞「いのち」にかかる。「魂極まる」「魂刻む」の意味。

★3句切れ

★野原を通る道の情景を写生の技法で表し、「あかあかと」色彩に西洋絵画の影響があると言われています。作者は、自分で絵を描くのが好きで、子供の頃は絵描きになろうと思ったというくらい絵がうまかったようです。また。ゴッホをはじめとした、西洋絵画にも精通していました。