作品
暮れていく春のみなとは知らねども霞に落つる宇治の柴舟新着!!
2024年4月24日
暮れていく春のみなとは知らねども霞に落つる宇治の柴舟 作者:寂連法師 解釈:終わりになって去っていく春の行きつく所は知らないが、今、霞の中に落ちるように下っていく宇治川の柴舟とともに、春が去っていく感じがする。 &nbs […]
吉野なる夏実の河の河淀に鴨ぞ鳴くなる山かげにして
2024年4月14日
吉野なる夏実の河の河淀に鴨ぞ鳴くなる山かげにして 作者:湯原王(ゆはらのおおきみ) 湯原王は志貴皇子の第2子で光仁天皇のご兄弟。 「夏実」は吉野川の一部で、宮滝の上流約十町にある。 解釈:吉野にある夏実の川淵に鴨が鳴いて […]
吉野山八重たつ峯の白雲にかさねて見ゆる花桜かな
2024年4月5日
吉野山八重たつ峯の白雲にかさねて見ゆる花桜かな 作者:藤原清家 「遠山桜」という題で、白雲に見立てた吉野の桜が詠まれている。 平安時代、吉野は山岳信仰としての色を強め、多くの修験者が集まるようになる。金峯山寺を開くに際し […]
今年より春しりそむる桜花ちるといふことは習はざらなむ
2024年4月2日
ことしより春しりそむる桜花ちるといふことは習はざらなむ 作者:紀貫之 解釈:春を知り始めたかのように今年から花を咲かせ始めた桜の花よ。どうか散ることは他の桜に見習わないでほしいものです。
ゆらゆらと朝日子あかくひむがしの海に生まれてゐたりけるかも
2024年3月23日
ゆらゆらと朝日子あかくひむがしの海に生まれてゐたりけるかも 作者:斎藤茂吉 『あらたま』 解釈:ゆらゆらと朝日が赤く 東の海に生まれたように現れたのであったよ。 ※朝日子(あさひこ)→ 朝日のこと。「子」は親しみを込めて […]