しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも

しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも

作者:斎藤茂吉

解釈:晩秋、初冬の穂高を詠んだもの。山は秋の美しい色がやうやく寂びて来て、これから冬に入らうという時には、何ともいへぬほどの静寂になるものだなあ。