作品
雨を聞く夜は静かなり虫名残
2021年9月5日
雨を聞く夜は静かなり虫名残 無影句 季語:虫名残(晩秋) ※秋が深まり初冬を目前とした頃になっても、細々と鳴く虫のこと。 「虫名残」を使用した俳句ですが、皆吉爽雨の「ひとつ音のかしこばかりに虫名残」もあります。
磨(す)りへりし硯いとしく洗ひけり
2021年8月30日
磨りへりし硯いとしく洗ひけり 無影句 季語:硯洗ふ(初秋)→ 七夕の前後、普段使う硯や机を洗い清めること。七夕の朝は稲や芋の葉の露を集めて墨をすり、七夕竹に吊るす色紙や短冊を書いた。京都北野神社には御手洗祭りがあり、梶 […]
八朔や由緒や正しき床飾 無影句
2021年8月17日
八朔や由緒や正しき床飾 (はっさくや ゆいしょただしき とこかざり) 無影句 季語:八朔→仲秋 床飾り:室町時代から見られた書院造における客室装飾の一つ。床の間の装飾のことで、正面に三幅対の掛け軸を掛け,その前に卓を置 […]