作品
ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く 山部赤人
2024年11月24日
ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く 作者:山部赤人 解釈:夜が更けてゆくにつれ、久木の生える清らかな川原で千鳥がしきりに鳴いていることよ。
冬籠り虫けらまでも穴かしこ 松永貞徳
2024年11月21日
冬籠り虫けらまでも穴かしこ 作者:松永貞徳⇒江戸時代の歌人で俳諧師。 「あなかしこ」は、手紙も終わりにつくあいさつ語「あなかしこ」のもじり。 虫が冬ごもりの挨拶に「あなかしこ」と言って穴に籠るいう滑稽。 俳句も、元はこう […]
いくたびも雪の深さを尋ねけり 正岡子規
2024年11月18日
いくたびも雪の深さを尋ねけり 作者:正岡子規 季語:雪(冬) 解釈:庭に積もった雪がどれぐらいの深さになっているものか、何度も家人に尋ねてしまったなぁ。 作者がこの句を詠んだ時、肺結核を患い、病の床にありました。庭に降り […]
或る闇は蟲の形をして哭けり 河原枇杷男
2024年11月16日
或る闇は蟲の形をして哭けり 作者:河原枇杷男 『密』(昭和45年刊)所収。昭和5年生まれの現代俳人。 季語:虫(秋) 「哭く」⇒ 意味は、大声をあげて号泣する。葬儀の際に死を悲しんで泣き叫ぶこと。 因みに、 […]