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十七帖を半切に臨書

十七帖を半切に臨書 従妹平安故在永興居去此七十也 香龍臨 従妹は平安なり。故より永興の居に在り、此を去ること七十なり。

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大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立

大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立 作者:小式部内侍 解釈:大江山を越え、生野を通る丹後への道は遠すぎて、まだ天橋立の地を踏んだことがありませんし、母からの手紙も見ていません。  

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鳳仙花散りておつれば小さき蟹はさみささげて驚き走る

鳳仙花散りておつれば小さき蟹はさみささげて驚き走る 作者:窪田空穂(くぼたうつぼ) 解釈:鳳仙花の花がこぼれ落ちると、たまたま下にいた小さな蟹が驚いたように、はさみをかかげて走りだしていく・・・。 ★驚き走る→擬人法

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十七帖を条幅に臨書

十七帖を条幅に臨書 大きさ:34.5㎝×136㎝ (半切) 文字:1行目→時州将桓公告慰情企 2行目→足下數使命也謝

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いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも

いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも 作者:斎藤茂吉 『つゆじも』 解釈:冬の間、太陽の力が弱まって現れることが少なかった美しい虹が、ようやくみられるようになりました。おやおや、まるで天の遊びのよ […]

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いづこにか駒をとどめむもみぢ葉の色なるものは心なりけり

いづこにか駒をとどめむもみぢ葉の色なるものは心なりけり 作者:藤原公任 解釈:紅葉の色はその深い心情を示すものだから、どの紅葉も自分に厚意をみせていて、どこに駒をとめてよいかわからないなあ。   香龍撮影

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熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎ出でな

熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎ出でな 作者:額田王 ★熟田津(にきたづ)という港は、道後温泉に近い山よりの地(御崎寺山付近)だろうということになっており、現在は海ではありません。 現代訳:伊予の熟田津で […]

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ひむがしの野にかぎとひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ

ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ 作者:柿本人麿 解釈:阿騎野に宿った翌朝、日の出前の東天に既に暁の光がみなぎり、それが雪の降った阿騎野にも映って見える。その時、西の方をふりかえるともう月が落 […]

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たそがれの鼻唄よりも薔薇よりも悪事やさしく身に華やぎぬ

たそがれの鼻唄よりも薔薇よりも悪事やさしく身に華やぎぬ 作者:斎藤史(1909年~2002年) 現代訳:黄昏時の鼻唄や、美しい薔薇の花。そんなものよりも、更に軽やかで甘やかなものとして象徴される悪事は、優しく純粋であり、 […]

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あな恋しはつかに人をみづの泡の消えかへるとも知らせてしがな

あな恋しはつかに人をみづの泡の消えかへるとも知らせてしがな 作者:藤原公任 現代訳:ああ恋しい、ちらっとあなたを見かけてから、水の泡のように、今にも身が消えてしまいそうなほど、恋の思いに苦しんでいるとしらせたいものです。 […]

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