作品
夕暮れは雲のけしきを見るからにながめじと思ふ心こそつけ新着!!
2023年12月11日
夕暮れは雲のけしきを見るからにながめじと思ふ心こそつけ 作者:和泉式部 意味:夕暮れは雲を見てしまうから、眺めるのはよそうと思う。 ※作者は夕焼け空の雲を見ると、寂しく切ない思いになったのでしょう。なので、見るのをやめよ […]
きさらぎのはだれのうへに見つつゆく杉の青き葉おちてゐたるを
2023年11月27日
きさらぎの はだれのうへに 見つつゆく 杉の青き葉 おちてゐたるを 作者:斎藤茂吉 瑞巌寺を詠んだ短歌 指定文化財〈国宝〉瑞巌寺本堂(宮城県松島)
しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも
2023年11月4日
しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも 作者:斎藤茂吉 解釈:晩秋、初冬の穂高を詠んだもの。山は秋の美しい色がやうやく寂びて来て、これから冬に入らうという時には、何ともいへぬほどの静寂になるものだなあ。 & […]
宮島の紅葉が谷は秋闌けてもみじ踏み分け鹿の来る見ゆ
2023年10月6日
宮島の紅葉が谷は秋闌けてもみじ踏み分け鹿の来る見ゆ 作者:正岡子規(1867年~1902年) 季語:紅葉、秋闌く、鹿 意味:宮島の紅葉が谷の秋もそろそろ終わりのようですが、紅葉の落葉を踏み分けてやって来た鹿をみましたよ。 […]
猫の舌のうすらに紅き手ざはりのこの悲しさを知りそめにけり
2023年9月22日
猫の舌のうすらに紅き手ざはりのこの悲しさを知りそめにけり 作者:斎藤茂吉(1882~1953) 山形出身。東大医学部卒。本業は精神科医。業績は歌作に留まらず、研究・評論・随筆等がある。代表作『赤光』 出典:『赤光』 読み […]
君に似し姿を街に見る時のこころ踊りをあはれと思へ
2023年9月14日
君に似し姿を街に見る時のこころ踊りをあはれと思へ 作者:石川啄木(1886年~1912年)岩手県出身、明治時代に活躍した歌人。文学で生きていこうと上京しましたが、失敗や挫折を繰り返し、貧困と病苦の中で生活に即した3行書き […]