秋の空露をためたる青さかな 正岡子規
【秋の空 露をためたる 青さかな】 作者:正岡子規 季語:秋の空→秋 意味:鰯が泳いでいるような雲が空に浮かんでいる様子を見ると、秋を感じるなあ。 ※雲は水分が凝縮してできる現象、つまり露の集まりとも言える。   […]
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ身をつくしてや恋わたるべき
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ身をつくしてや恋わたるべき 百人一首88番 作者:皇嘉門院別当(こうかもんいんべっとう。12世紀ごろ) 太皇太后宮亮(たいこうたいごうぐうのすけ)源俊隆(としたか)の娘で崇徳院皇后(皇嘉門 […]
田子の浦にうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りつつ
田子の浦にうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りつつ 赤人うた 作者:山部赤人 解釈:田子の浦を過ぎ、広い海にこぎ出でて眺めてみると、真白に、富士山の山頂に雪が降っていることよ。
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも 柿本人麿
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも 作者:柿本人麿 日並皇子尊(ひなみしのみこのみこと)→草壁皇子。 解釈:茜色に太陽は照っていますが、 ぬばたまの夜空を渡る月が 隠れてしまうのは惜しい […]
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ、大納言公任 百人一首55番
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 百人一首55番 作者:大納言公任(966~1041) 出典:千載集 解釈:滝の流れる音は聞こえなくなって随分長くなるが、その評判だけは […]
喜べばしきりに落つる木の実かな 富安風生
喜べばしきりに落つる木の実かな 作者:富安風生(とみやすふうせい)1885年~1979年。高浜虚子二に師事。 季語:木の実→晩秋 昭和54年2月93歳で逝去した作者が、48歳で出した第一句集代表作。 風生と言えば、まず […]
とんぼうの腹の黄光り大暑かな
とんぼうの腹の黄光り大暑かな 作者:室生犀星(1989年生まれ~1962年)石川県金沢市出身。 季語:大暑(夏) 意味:トンボのお腹が黄色く光っている大暑の日の光だなあ。 黄色のトンボには、キイトトンボ(本州以南に生息) […]
