本来面目(ほんらいのめんもく) 禅語

本来面目(ほんらいのめんもく)禅語  【出典 道元禅師和歌集】

道元(どうげん、正治2年1月2日(1200年1月19日- 建長5年8月28日(1253年9月22日))は、鎌倉時代初期の禅僧。
日本における曹洞宗の開祖

面目:意味→顔や容姿。

本来面目:意味→本来の自分。ありのままの自分。

転じて、もともとその人が持っているありのままの心や自分であれば、それが最も素晴らしいということ。

道元禅師が詠んだ「春は花 夏はホトトギス 秋は月 冬は雪 涼しかりけり」という和歌の題名が「本来面目」です。

季節には、その時のありのままの姿があり、それを自分のありのままの心で受け止める素晴らしさを伝える歌です。

自然はとても美しく、我々の心を癒してくれたり、大きな恵みをもたらせてくれます。だけども、台風、地震、洪水などのような天変地異は、我々に脅威をもたらすこともあります。これが自然のありのままの姿です。

 

「ありのままの自分」、とは言っても、欠点もあり、それを嫌だな…と思ったりします。でも、欠点を直さなければいけないとか、劣っているとか思わず、欠点も別の角度から見てみたら良いものかもしれません。大切なのは、自分のすべてを認め、自分を愛することです。自分を好きになることこそが、自分が幸せになる第一歩だと信じています。

香龍