作品
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ身をつくしてや恋わたるべき
2022年10月23日
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ身をつくしてや恋わたるべき 百人一首88番 作者:皇嘉門院別当(こうかもんいんべっとう。12世紀ごろ) 太皇太后宮亮(たいこうたいごうぐうのすけ)源俊隆(としたか)の娘で崇徳院皇后(皇嘉門 […]
田子の浦にうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りつつ
2022年10月19日
田子の浦にうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りつつ 赤人うた 作者:山部赤人 解釈:田子の浦を過ぎ、広い海にこぎ出でて眺めてみると、真白に、富士山の山頂に雪が降っていることよ。
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも 柿本人麿
2022年9月29日
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも 作者:柿本人麿 日並皇子尊(ひなみしのみこのみこと)→草壁皇子。 解釈:茜色に太陽は照っていますが、 ぬばたまの夜空を渡る月が 隠れてしまうのは惜しい […]
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ、大納言公任 百人一首55番
2022年9月27日
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 百人一首55番 作者:大納言公任(966~1041) 出典:千載集 解釈:滝の流れる音は聞こえなくなって随分長くなるが、その評判だけは […]
喜べばしきりに落つる木の実かな 富安風生
2022年9月17日
喜べばしきりに落つる木の実かな 作者:富安風生(とみやすふうせい)1885年~1979年。高浜虚子二に師事。 季語:木の実→晩秋 昭和54年2月93歳で逝去した作者が、48歳で出した第一句集代表作。 風生と言えば、まず […]
泉への道後れゆく安けさよ
2022年8月16日
泉への道後れゆく安けさよ 作者:石田波郷(愛媛県出身の俳人) 『春風』(初和32年)所収。 季語:泉(夏) 石田波郷(1913年~1969年)は戦後まもなく結核の手術を受け、闘病生活を続けた末に昭和44年逝去しました。 […]