作品
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変わらず 百人一首90番
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変わらず 百人一首90番 作者:殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)(女性) 解釈:血の涙を流して、その私の涙を拭いた袖をあなたにお見せしたいものです。雄島の漁師 […]
山は暮れて野は黄昏のすすきかな 与謝蕪村
山は暮れて野は黄昏のすすきかな 与謝蕪村 読み方:やまはくれて のはたそがれの すすきかな 作者:与謝蕪村(江戸時代中期)俳人でもあり画家でもあったので、画家としての視点で、広々した秋の夕暮れを詠んでいる。 季語:すすき […]
秋の空露をためたる青さかな 正岡子規
【秋の空 露をためたる 青さかな】 作者:正岡子規 季語:秋の空→秋 意味:鰯が泳いでいるような雲が空に浮かんでいる様子を見ると、秋を感じるなあ。 ※雲は水分が凝縮してできる現象、つまり露の集まりとも言える。   […]
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ身をつくしてや恋わたるべき
難波江のあしのかりねの一夜ゆゑ身をつくしてや恋わたるべき 百人一首88番 作者:皇嘉門院別当(こうかもんいんべっとう。12世紀ごろ) 太皇太后宮亮(たいこうたいごうぐうのすけ)源俊隆(としたか)の娘で崇徳院皇后(皇嘉門 […]
田子の浦にうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りつつ
田子の浦にうち出でて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りつつ 赤人うた 作者:山部赤人 解釈:田子の浦を過ぎ、広い海にこぎ出でて眺めてみると、真白に、富士山の山頂に雪が降っていることよ。
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも 柿本人麿
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも 作者:柿本人麿 日並皇子尊(ひなみしのみこのみこと)→草壁皇子。 解釈:茜色に太陽は照っていますが、 ぬばたまの夜空を渡る月が 隠れてしまうのは惜しい […]
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ、大納言公任 百人一首55番
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 百人一首55番 作者:大納言公任(966~1041) 出典:千載集 解釈:滝の流れる音は聞こえなくなって随分長くなるが、その評判だけは […]