作品
あな恋しはつかに人をみづの泡の消えかへるとも知らせてしがな
2024年6月5日
あな恋しはつかに人をみづの泡の消えかへるとも知らせてしがな 作者:藤原公任 現代訳:ああ恋しい、ちらっとあなたを見かけてから、水の泡のように、今にも身が消えてしまいそうなほど、恋の思いに苦しんでいるとしらせたいものです。 […]
岩つつじ折りもてぞ見る背子が着し紅染めの色ににたれば
2024年6月4日
岩つつじ折りもてぞ見る背子が着し紅染めの色ににたれば 作者:和泉式部 現代訳:岩つつじの花をそっと手折り、しみじみと眺めています。 愛しいあのかたがお召しになられていた紅染めの衣の色に似ておりましたので・・・・。 香龍撮 […]
蝉のこゑひびかふころに文殊谷吾もわたりて古へおもほゆ
2024年5月20日
蝉のこゑひびかふころに文殊谷吾もわたりて古へおもほゆ 作者:斎藤茂吉 『白き山』に掲載 解釈:私が文殊谷(洗心峡・長蛇渓)を訪れると蝉の声が響き渡り、かつて大繁栄した延沢銀山の賑わいを思い起されるようだ。 1946年1月 […]
なにとなく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山
2024年5月19日
なにとなく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山 作者:西行 解釈:春が立ったと聞いたひから、なんとなくみ吉野の山の桜のことが気にかかるよ。