作品
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 作者:在原業平(825~880)平安時代初期から前期の貴族。六歌仙、三十六歌仙(他に、柿本人麻呂、小野小町、山部赤人、大伴家持)の一人で、平安時代を代表する歌人。 解釈 […]
見渡せば雲居はるかに雪白し富士の高嶺のあけぼのの空
見渡せば雲居はるかに雪白し富士の高嶺のあけぼのの空 作者:源実朝 (1192~1219年)『金槐和歌集』 解釈:見渡せば雲のはるか向こうに雪が白く見えている。富士の頂の曙の空である。
めづらしきこゑならなくにほととぎすここらのとしのあかずもあるかな
めづらしきこゑならなくにほととぎすここらのとしのあかずもあるかな 作者:紀友則 訳:毎年、聞いているので珍しい声ではないけれども、ホトトギスは長年にわたってよく飽きずに鳴いているものだなぁ。 ※「めづらし」は目新しくてす […]
花さそふあらしの庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり
花さそふあらしの庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり 百人一首96番 作者:入道前太政大臣(1171~1244年) 訳:桜の花を誘って吹き散らす嵐の日の庭は、桜の花びらがまるで雪のように降っているが、実は本当に古(ふ […]
おほぞらのつきのひかりしさむければかげみし水ぞまづこほりける
おほぞらのつきのひかりしさむければかげみし水ぞまづこほりける 継色紙 小野道風筆を臨書 古今集 冬・よみ人知らず 解釈:昨夜は大空の月の光が本当に澄んでいて美しかったから、その月の映っていた庭の水が真っ先に凍ったことだよ […]
むめのかをそでにうつしてとめたらばはるはすぐともかたみならまし
むめのかをそでにうつしてとめたらばはるはすぐともかたみならまし(梅の香を袖に移して留めたらば、春は過ぐとも形見ならまし) 寸松庵色紙 紀貫之筆を臨書 解釈:梅の香を袖に移して留めることが出来たならば、たとえ春が過ぎ去ろう […]
我が背子が衣はるさめふるごとに野辺の緑ぞ色まさりける
我が背子が 衣はるさめ ふるごとに 野辺の緑ぞ 色まさりける 寸松庵色紙 紀貫之筆を臨書 ◾背子 ・・・ 女性が夫・恋人などを指して呼ぶ言葉 あの人の衣を張る、そんな春の雨が降るごとに、野辺 […]
争座位帖(顔真卿書)を臨書
争座位帖(顔真卿書 764年)を臨書 ※臨書とは、手本を見ながら書くことです。 こちらは、顔真卿が764年に書いた争座位帖の一部を手本にして、私が半紙に書いたものです。 日々、有名な方が書いた書を臨書し努力しています。 […]