作品
小夜ふけて 蓮の浮葉の 露のうへに 玉とみるまで やどる月影
2023年8月3日
小夜ふけて 蓮の浮葉の 露のうへに 玉とみるまで やどる月影 作者: 源実朝 夜がふけて、蓮の浮葉の露の上に玉のように月影が宿っているという情緒あふれる風景が目に浮かびます。 蓮の見頃は夏の早朝です。朝日に夜露が輝き、優 […]
天の川 霧立ち渡り彦星の 楫の音 聞こゆ 夜の更けゆけば
2023年6月30日
天の川 霧立ち渡り彦星の 楫の音 聞こゆ 夜の更けゆけば 万葉集(作者不明) 天の川には霧が立ち込め、その中から彦星の楫をこぐ音が聞こえる、夜が更けたからだ、というもの。七月七日の夜が更けて、いよいよ彦星が織姫星にあうた […]
自らの光のごとき明るさをささげて咲けりくれなゐの薔薇
2023年6月25日
自らの光のごとき明るさをささげて咲けりくれなゐの薔薇 作者:佐藤佐太郎 【現代訳】 自らがもつ光のような明るさをささげながら、真紅の薔薇が咲いているなあ。
田子の浦に打ち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ
2023年6月10日
田子の浦に打ち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ 百人一首4番 作者:山辺赤人 現代語解釈:田子の浦に出て見ると、富士の高嶺に真っ白な雪が降っている。