作品
鳴る神の少し響みえてさし曇り雨も降らぬか君をとどめむ
2024年9月28日
鳴る神の少し響みてさす曇り雨も降らぬか君をとどめむ 作者:柿本人麻呂 解釈:雷が少し鳴り響いて、空が曇り、雨が降ってくれないだろうか。(雨が降れば)あなたをこの場所に引き留められるのに。 新海誠監督の映画『言の葉の庭』の […]
山里は松のこゑのみ聞きなれて風ふかぬ日はさびしかりけり
2024年9月27日
山里は松のこゑのみ聞きなれて風ふかぬ日はさびしかりけり 作者:大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)1791年~1875年 解釈:山里にあっては、松がたてる響きばかりを聞きなれて風の吹かない日はかえって寂しいのであった。 ★松 […]
おのづから山のあるじの心なり清き岩間の鳴れる水音
2024年9月26日
おのづから山のあるじの心なり清き岩間の鳴れる水音 作者:与謝野鉄幹 出雲の地を与謝野鉄幹と晶子夫妻が訪れた際の歌。 香龍撮影 出雲大社にある亀の尾の瀧
さやけくて妻とも知らずすれちがふ 西垣脩
2024年9月25日
さやけくて妻とも知らずすれちがふ 作者:西垣脩 『西垣脩句集』(昭和54年)所収。 季語:さやけし→秋の爽やかに澄んだ大気、その快さを形容する。 解釈:夕暮れ時、人通りの多い街頭での情景と思われます。ふとすれ違った女性 […]
十七帖(東晋 王羲之)を臨書
2024年9月20日
十七帖(東晋 王羲之)を臨書 半切:136㎝×34.5㎝ 慨然為爾不信乙乙示為欲廣異聞得 読み方:慨然たらしむ。爾りと為すや不や。信もて乙乙に示せ。異聞を広めんと欲するが為なり。得る。
いにしへを月にとはるる心地してふしめがちにもなる今宵かな
2024年9月11日
いにしへを月にとはるる心地してふしめがちにもなる今宵かな 作者:太田垣連月 解釈:昔のことを月から問われているような気持がして、ふし目がちになる今夜であるなあ。