作品
雨そそぐ花橘に風過ぎて山ほととぎす雲に鳴くなり 藤原俊成
2024年12月12日
雨そそぐ花橘に風過ぎて山ほととぎす雲に鳴くなり 作者:藤原俊成 解釈:さみだれの降り注ぐ橋の上に、風が吹き過ぎてかぐわしい香りを運ぶ折しも、雲の中から山ホトトギスの鳴く声が聞こえる。 半切134㎝×35㎝
小春富士夕かたまけて遠きかな
2024年12月6日
小春富士夕かたまけて遠きかな 作者:久保田万太郎 季語:小春(冬) 意味:小春日和の富士山、夕方になって遠く感じることだ。 ★「夕かたまけて」とは「夕方になって」という意味 香龍撮影
ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く 山部赤人
2024年11月24日
ぬばたまの夜のふけゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く 作者:山部赤人 解釈:夜が更けてゆくにつれ、久木の生える清らかな川原で千鳥がしきりに鳴いていることよ。
冬籠り虫けらまでも穴かしこ 松永貞徳
2024年11月21日
冬籠り虫けらまでも穴かしこ 作者:松永貞徳⇒江戸時代の歌人で俳諧師。 「あなかしこ」は、手紙も終わりにつくあいさつ語「あなかしこ」のもじり。 虫が冬ごもりの挨拶に「あなかしこ」と言って穴に籠るいう滑稽。 俳句も、元はこう […]