世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

作者:在原業平(825~880)平安時代初期から前期の貴族。六歌仙、三十六歌仙(他に、柿本人麻呂、小野小町、山部赤人、大伴家持)の一人で、平安時代を代表する歌人。

解釈:もし世の中に全く桜がなかったなら、桜の花が咲くのを待ち望んだり、散っていくことを悲しんだりすることもなく、春を過ごす人の心はもっとのどかだっただろうに。