【写経】(全5回)・・・・⑤準備について(最終回)

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【写経】⑤・・・準備について

①写経を清書する時は清浄につとめ、床の間に仏画または写経切か心経の軸を掛け、香を焚きたいものです 。

②硯は、良く磨りるものを選びます。中国のもので端渓か歙州硯(きゅうじゅうけん)なら申し分ありません。国産でも大丈夫です 。

③硯は、和墨の油煙墨が適しているようです。少量で間に合いますから、墨汁 は使いません。

④筆は、使い慣れた小筆で充分です。新しく求める時は、穂先の効く細身のもの が書き良いようです。和筆・中国筆どちらも使います。

⑤料紙は、雁皮系(鳥の子紙)のものが最適 です。清書には罫を施した染め紙が各種市販されています。正し、罫の寸法が区々ですから、自分で罫を引く場合は全壊紙を少し裁ち落として使います。罫は、薄墨または金銀泥を筆か鳥口で引くのが良いでしょう。

香龍