作品
泉への道後れゆく安けさよ
2022年8月16日
泉への道後れゆく安けさよ 作者:石田波郷(愛媛県出身の俳人) 『春風』(初和32年)所収。 季語:泉(夏) 石田波郷(1913年~1969年)は戦後まもなく結核の手術を受け、闘病生活を続けた末に昭和44年逝去しました。 […]
くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
2022年8月8日
くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 作者:飯田蛇笏 『霊芝』(昭和12年)所収。 風鈴を鳴らす風に、夏が終わり秋を実感している句。 ※くろがねの→鉄製の、鋳物のと言う意味。単に鉄を意味するだけでなく、音感そのものがどっしり黒い […]
夕立や草葉をつかむむら雀 与謝蕪村
2022年7月23日
夕立や草葉(くさば)をつかむむら雀 作者:与謝蕪村(1776年に詠んだ句) 季語:夕立→夏 解釈:夕立がやってきた。雀の群れが雨宿りのために草の葉をつかんで隠れようとしている。 ※むらすずめ(群雀)→雀が一羽ではなく、集 […]
虹自身時間はありと思ひけり
2022年6月5日
虹自身時間はありと思ひけり 作者:阿部青鞋(あべせいあい) 『火門集』(昭和3)所収 虹という「虚」の現象が、それ自身で時を思考するノンセンスです。 読み手の脳裏で「虚」が「実」とかくれんぼし、あっても不思議ではない世界 […]
