作品
蠟燭を消せば心は氷(ひ)のごとく現身のする計らひをせず
2023年12月16日
蠟燭を消せば心は氷(ひ)のごとく現身(うつそみ)のする計らひをせず 読み方:ろうそくをけせばこころはひのごとくうつそみのするはからいをせず 作者:斎藤茂吉 歌集『小園』 解釈:冬寒い夜の空気の中に灯りを消せば、自分自身も […]
吹く風に散りぬと思ふもみぢ葉の流るる滝のともに落つらん
2023年12月11日
吹く風に散りぬと思ふもみぢ葉の流るる滝のともに落つらん 作者:紀貫之 解釈:吹く風に散ったと思うやいなや、紅葉の葉はどうしてこうも早く、急流とともに流れていってしまうのでしょう・・・。 美しいもみじが散ってしまって、あっ […]
夕暮れは雲のけしきを見るからにながめじと思ふ心こそつけ
2023年12月4日
夕暮れは雲のけしきを見るからにながめじと思ふ心こそつけ 作者:和泉式部 意味:夕暮れは雲を見てしまうから、眺めるのはよそうと思う。 ※作者は夕焼け空の雲を見ると、寂しく切ない思いになったのでしょう。なので、見るのをやめよ […]
きさらぎのはだれのうへに見つつゆく杉の青き葉おちてゐたるを
2023年11月27日
きさらぎの はだれのうへに 見つつゆく 杉の青き葉 おちてゐたるを 作者:斎藤茂吉 瑞巌寺を詠んだ短歌 指定文化財〈国宝〉瑞巌寺本堂(宮城県松島)
しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも
2023年11月4日
しずまりし色を保ちて冬に入る穂高の山を今日見つるかも 作者:斎藤茂吉 解釈:晩秋、初冬の穂高を詠んだもの。山は秋の美しい色がやうやく寂びて来て、これから冬に入らうという時には、何ともいへぬほどの静寂になるものだなあ。 & […]
宮島の紅葉が谷は秋闌けてもみじ踏み分け鹿の来る見ゆ
2023年10月6日
宮島の紅葉が谷は秋闌けてもみじ踏み分け鹿の来る見ゆ 作者:正岡子規(1867年~1902年) 季語:紅葉、秋闌く、鹿 意味:宮島の紅葉が谷の秋もそろそろ終わりのようですが、紅葉の落葉を踏み分けてやって来た鹿をみましたよ。 […]