作品

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いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも

いつくしく虹たちにけりあはれあはれ戯れのごとくおもほゆるかも 作者:斎藤茂吉 『つゆじも』 解釈:冬の間、太陽の力が弱まって現れることが少なかった美しい虹が、ようやくみられるようになりました。おやおや、まるで天の遊びのよ […]

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いづこにか駒をとどめむもみぢ葉の色なるものは心なりけり

いづこにか駒をとどめむもみぢ葉の色なるものは心なりけり 作者:藤原公任 解釈:紅葉の色はその深い心情を示すものだから、どの紅葉も自分に厚意をみせていて、どこに駒をとめてよいかわからないなあ。   香龍撮影

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熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎ出でな

熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎ出でな 作者:額田王 ★熟田津(にきたづ)という港は、道後温泉に近い山よりの地(御崎寺山付近)だろうということになっており、現在は海ではありません。 現代訳:伊予の熟田津で […]

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ひむがしの野にかぎとひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ

ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ 作者:柿本人麿 解釈:阿騎野に宿った翌朝、日の出前の東天に既に暁の光がみなぎり、それが雪の降った阿騎野にも映って見える。その時、西の方をふりかえるともう月が落 […]

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たそがれの鼻唄よりも薔薇よりも悪事やさしく身に華やぎぬ

たそがれの鼻唄よりも薔薇よりも悪事やさしく身に華やぎぬ 作者:斎藤史(1909年~2002年) 現代訳:黄昏時の鼻唄や、美しい薔薇の花。そんなものよりも、更に軽やかで甘やかなものとして象徴される悪事は、優しく純粋であり、 […]

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あな恋しはつかに人をみづの泡の消えかへるとも知らせてしがな

あな恋しはつかに人をみづの泡の消えかへるとも知らせてしがな 作者:藤原公任 現代訳:ああ恋しい、ちらっとあなたを見かけてから、水の泡のように、今にも身が消えてしまいそうなほど、恋の思いに苦しんでいるとしらせたいものです。 […]

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岩つつじ折りもてぞ見る背子が着し紅染めの色ににたれば

岩つつじ折りもてぞ見る背子が着し紅染めの色ににたれば 作者:和泉式部 現代訳:岩つつじの花をそっと手折り、しみじみと眺めています。 愛しいあのかたがお召しになられていた紅染めの衣の色に似ておりましたので・・・・。 香龍撮 […]

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十七帖を臨書

十七帖を臨書 也謝無奕外任數  

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継色紙を臨書

継色紙を臨書 きみをおきてあだしごころをわがもたばすゑの松山なみもこえなむ 君をおきてあだし心をわが持たば末の松山波も超えなむ 出典:古今集 東歌・よみ人知らず 現代語訳:君を忘れて浮気心を私が持ったとしたら、あの波の越 […]

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十七帖を臨書

十七帖を臨書 情企足下数使命 読み方:足下の数しば使命するを企むなり。

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