神無月はかなくすぐる夜の雨をいかにもてなすまきの板屋に 寂蓮

神無月はかなくすぐる夜の雨をいかにもてなすまきの板屋に 

作者:寂蓮

現代語訳:神無月(陰暦10月)、はかなく降り続く夜の雨。この雨を、この粗末な板葺きの小屋は、一体どうやって受け止めてやり過ごしているのだろうか。

まるで孤独に耐え忍んでいるようにも見える。寂蓮らしい、自然の姿に自分自身の心の寂しさを重ね合わせた歌です。

※いかにもてなす⇒「どう取り扱っているのか」「どう耐えているのか」という意味。

※まきの板屋⇒粗末な板で作った小屋。

 

★★今年12月10日(水)~14日(日)銀座アートホールにて初個展を開催します (^^♪