高松のこの峰も狭に笠立てて満ち盛りたる秋の香のよさ 詠み人知らず

高松のこの峰も狭に笠立てて満ち盛りたる秋の香のよさ 

詠み人知らず

出典:万葉集

読み方:たかまつの このみねもせに かさたてて みちさかりたる あきのかのよさ

意味:高松のこの嶺も狭しとばかりに傘を突き立てて、きのこがいっぱいに満ち溢れている、秋の香りのなんとかぐわしいことでしょう。

注釈:高松の峰 ⇒ 奈良市東部、春日山の南の山。

秋の香 ⇒ 秋の香りの代表として松茸の香り