あわ雪のほどろほどろに降りしけば平城の京し思ほゆるかも 大伴旅人

あわ雪のほどろほどろに降りしけば平城の京し思ほゆるかも

作者:大伴旅人(大伴旅人は大伴家持(おほとものやかもち)の父。)

この歌は太宰師として大宰府(今の福岡県太宰府市)に赴任していた時に詠みました。

解釈:「淡雪がまだらに降りつづくと奈良の京が思われることだなあ」と、大宰府に降りつづく雪を見て奈良の京を思い出しています。
「ほどろ」⇒ 雪などがはらはら降る様のこと。

大宰府   香龍撮影