蝉のこゑひびかふころに文殊谷吾もわたりて古へおもほゆ

蝉のこゑひびかふころに文殊谷吾もわたりて古へおもほゆ

作者:斎藤茂吉 『白き山』に掲載

解釈:私が文殊谷(洗心峡・長蛇渓)を訪れると蝉の声が響き渡り、かつて大繁栄した延沢銀山の賑わいを思い起されるようだ。

1946年1月から1947年11月の約2年間、山形県大石田に滞在。1945年8月に銀山温泉に湯治に訪れて唄ったもの。茂吉さんの直筆の画帳より茂吉歌碑(尾花沢市)を作成。

香龍撮影