定めなき世をうき鳥の水隠れて下安からぬ思ひなりけり
定めなき世をうき鳥の水隠れて下安からぬ思ひなりけり
読み方:さだめなきよをうきとりのみがくれてしたやすからぬおもひなりけり
作者:道誉法師(どうよほうし)→「バサラ大名」として名高い佐々木高氏、佐々木道誉のこと。計算高く世渡り上手、、悪名が高いですが、風雅の道にたしなみの深かった人です。
解釈:この世の中は誰もが明日どうなるかわからないものです。水鳥が水面の上ではすまし顔でいながらも、水の中では必死に足を動かしているように、誰もが必死で頑張らないと、生きていけないものなのだなぁ・・・。
教え:人間が日々、無事に生きて行くのは大変です。何事も「楽をしよう」ではなく、一生懸命に頑張ることが大切です。そういう気持ちこそが幸せへと繋がる、ただ唯一の道です。