恋しさは同じ心にあらずとも今夜の月を君見ざらめや 源信明 拾遺和歌集

恋しさは同じ心にあらずとも今夜の月を君見ざらめや

作者:源信明 拾遺和歌集

貴族である源信明(さねあきら)が女流歌人の中務(なかつかさ)に恋の歌を贈りました。

解釈:恋しく思う気持ちは、私と同じではないだろうけど、今夜の月をあなたも私と同じように見ていますよね。あの人はこちらが慕うほど思ってくれていませんが、相思相愛でなくても、あの人と同じように美しい月を眺めているだけで、満ち足りた気持ちになれます。

こちらの本は、夫の親友からいただきました。読み進めながら42ページに記載されている和歌を書いてみました。

この和歌は「月」となっていますが、現代人が共感する内容です。

この本は、和歌の解釈、背景、私がかねがね疑問に思ってきたことなどが堅苦しくなく、シンプルにわかりやすく書かれています。肩を張らずに、楽しみながら読めるので、お時間がある方は、是非、お勧めです!