来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ

来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ

百人一首97番

作者:権中納言定家(1162~1241年)

【現代語訳】

いくら待っても来ない人を待ち、松帆の浦の夕凪に焼く藻塩が焦げるように、我が身も(心も)焦がれています。

掛詞

①「松(帆)」「待つ」

②「(藻塩の)焦がれ」「(恋心が)焦がれ」