いとせめて恋しき時はぬばたまの夜の衣を返してぞ着る

いとせめて恋しき時はぬばたまの夜の衣を返してぞ着る

作者 小野小町

解釈 とっても切実にあなたを恋しく思う夜は、恋しい人に夢の中で会えるように、夜の衣を裏返しに着て寝るのだ。

※夜の衣→寝間着。裏返しに着て寝ると、恋しい人を夢に見るという俗信に基づく。