八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)

【八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)】禅語

意味:「八風」とは、8種類の風という意味です。

人が求める良い風、四順(しじゅん)とは、こういう風が吹いてくれればなぁと願う風で、4種類あります。

  1. 利の風(目先の利益)
  2. 誉の風(名誉を受ける)
  3. 称の風(称賛される)
  4. 楽の風(喜ぶこと)

次に、人が避ける悪い風、四違(しい)とは、こういう風が吹かないでくれればなぁと願う風で、4種類あります。

  1. 衰の風(身体や気力の衰え)
  2. 毀(き)の風(けなされる)
  3. 譏(き)の風(攻められる)
  4. 苦の風(苦難)

人が求める良い風も、人が避ける悪い風も人を振り回すものです。

自分を惑わしたり、邪魔する風に振り回されてはいけない、自分軸を常に大切にすることです。

風を止めることができないように、身の周りで起こることを防ぐこともできず、どう対処して良いものかと平常心を失いかねません。

その為には何があっても動じない心、苦難を楽しむくらいの心のゆとりを持ち、強く生きましょうね!

香龍